デザインのセンス

By admin On 5月 25th, 2010

シャープといえば、どのような書体か?

あるデザインを巡って論争があった。クライアント側は明朝体で太字だという。私からするとあり得ない感覚である。ゴシックで細字。もちろん、背景の画像や色使いにもよるが、根本的な感覚が違いすぎる。

そのクライアントの奥様がデザイナーらしく、そのセンスもかなり疑わしい感じだ。ぼやーっとした色合いに、何のコンセプトもない浮き出た文字を明朝体で使い、会社パンフレットを作り上げていた。旦那はそれをシャープで、よく出来たデザインだという。

私の感覚がおかしいのか?さすがに不安になって数人のデザイナーにブラインドチェックを試みた。誰もがデザインの出来に首をかしげた。

曰く、
コンセプトがまったく見えない。
色使いがあり得ない。
フォントの選択がプロのデザイナーとは言えない。

等。概ね思っていた部分の指摘があり、少々安堵を覚えた。

一応これでも幼少期に書道のたしなみがある。文字には気持ちをこめよ、と叩き込まれた口である。シャープに表現する場合、やわらかく表現する場合。フォントはいわば書道を簡略化したものに過ぎない。人が書く文字こそがベースとなっている。そういう意味では書道はデザインのベースとしても大変役立つものである。

周りの流行りに踊らされるのではなく、私たち日本人本来のもつ文字に対する感覚は書道によって補うことが出来る。

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